12月25日土曜日のクリスマスの夜、天神橋筋六丁目近くにあるNPO法人Homedoorさんの夜回りボランティアに参加しました。
2016年の冬にも一度夜回りボランティアをさせてもらい、今回2回目となります。
まずは準備から
ガイダンスを受けたあと、夜回りで持っていくマスク、カイロ、飲み物、お菓子を分けて手渡しできるように袋につめます。
次に渡す袋の中にいれるホームドアの概要を説明したカードにに手書きでメッセージを書きます。
夜回りで食事などを配ることが目的ではなく、食事などを配るのは手段であり、
ホームドアの存在やできることを知ってもらい、何かあったときには相談にきてほしい、そのための夜回り活動です。
配るお弁当は、「居酒屋てつたろう」の オーナー柳川誉之さんがつくって運び込んでくれます。
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夜回り開始です
8時半ごろから私は梅田コースで出発しました。
まず、25人分の渡す食料などがかなり重い。
これを持って歩くことがなかなかハードでした。
寒波が来て寒いけれど、クリスマスでにぎわう梅田のまちで、
地下街に行き、ベンチに座っている方に声をかけます。
ベンチに座っているのに、目に入っていたのに、入っていなかった。
今まで街を歩いていたときに、路上生活をされているかもしれない方を
見つけるという目を持たずに、歩いていたことを実感します。
さらに、排除アートとも呼ばれる座る場所、横になる場所を
作らせない構造が梅田にもたくさんあります。
ずっと座っていられない石のベンチ、斜めにカットして座れない生垣のへり。
横になれないようにひとりずつ区切られているベンチ。
さらにコロナで撤去されたソファも。
いつも回っているホームドアのスタッフ松本さん方が、今日はクリスマスなのでいつも路上生活の方がおられる場所にもお客さんがたくさんおり、あまり出会えないと。
クリスマスにはこんなところにも余波があるのかと驚きました。
路上生活をしているようには全く見えない服装の方もいます。
いろいろな事情で梅田におられる方々と声かけをする、お話をする。
何度も会い、お話をする中で信頼関係を築いていく。ロッカーを借りるのに身分証明書がないから借りれない、団体で借りてほしいとか、家はあるけれど、家族と折り合いが悪く帰れないとか。
ふと、2013年ごろ、十三にいたときに、事務所の近所の高架下にいらしゃった女性が、お正月をまたいで凍死されたことを思い出しました。この方も家があり、ご家族がおられたものの路上生活をされ命を落とされました。私も声掛けなどはしていましたが、あの時、もっと自分に何かできたのではないかと悔いてきました。
この日、夜回りが終わったのは11時を過ぎていました。歩数は、約1万5千歩。
自分がいかに街の中できちんと見ていないのか、見えていないものがあるのかを実感した4時間半でした。
参加させていただいたホームドアの川口代表、松本さんはじめスタッフの皆さん、一緒に作業、夜回りをさせてもらったボランティアの皆さん、お世話になりありがとうございました。