7月26日は相模原の津久井やまゆり園で19人の命が奪われてから1年を
迎えました。梅田の駅前であった集会に私も参加してきました。
1年前の悲惨な事件から私たちは何を感じ、何を変えようとしてきたのか。
私はこうアピールしました。
「この世の中に、殺されてよい命はひとつもない。殺してよい命はひとつもない。この当たり前の言葉を、まだ言わねばならない世の中であることが悔しい。この間、政治は何をしてきたのか。安倍総理は結局、一度も現地に足を運んでいない。間違った優性思想に対してのメッセージを発していない。この国のリーダーがどうして何も言わないのか。1年たっても障害者を巡る状況がほとんど変わらない、被害者の19人のほとんどの方の名前が伏せられたままの世の中はおかしい。」
私は1年前の悲惨な事件を機に、施設の問題、家族の負担の問題、地域移行への課題などもっとクローズアップされ、解決に進むのではないかと感じていました。
しかし、政治は沈黙したままです。
安倍総理は、事件が起こったあと、すぐに現地に駆け付けて献花をし、
遺族や職員を慰め、日本はこのような障害者の虐殺を許さない、間違った優性思想を全面否定するメッセージを発するべきでした。
そして、地域で生きるための共生計画をたて、地域移行の受け皿となるグループホーム等の整備の推進と、その役割を担う地域移行コーディネーターの創設などを加速度的に進めるべきだったと思います。
議員の方々も、施設へ行事やお祭りのときだけに行くのではなく、通常の日に視察や訪問を通じて、現実の施設の状況を知るような取り組みが必要ではないでしょうか。先進的な場所を視察するのも大事ですが、ご自身の地元の施設の現状も同時に比較検討して頂きたいと思います。
どんな障害を持っていても、当たり前に地域で暮らし、家族は親なき後を悩まない社会を作るために、私も発信を続けます。