本日、第201回通常国会が閉会しました。国会が閉じると、法改正や新たな立法ができなくなり、新たな状況への対応が遅れることも予想されます。私たちは、新型コロナウイルス感染の状況を考えると国会延長すべきと主張し、与野党で協議した結果、閉会中も委員会を開くことを確認しました。
今国会は、衆議院に送って頂いて、3回目の通常国会であり、党の消費者部会長、厚生労働部会事務局長としてのぞみました。
2月にダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に到着し、新型コロナウイルス感染症対策も本格化していきました。今国会を通して苦労したのは、厚労省へのヒアリングです。重要案件であればあるほど、担当省庁からのヒアリングを必要としますが、現場対応をしている厚労省の皆さんへのヒアリング負担を軽減する必要がありました。
情報を適時的確に把握することが難しい中で、その分、現場対応をして頂いている地元や自治体の声を集めながら、質疑対応しました。
今国会の法案提出数は8本(通算17本)
新型コロナウイルス感染対策で政府が後手にまわっている分野での立法、政府提出法案に対する対案としての提出をし、衆議院本会議場での答弁や委員会での法案趣旨説明を担わせて頂きました
子どもを支える児童扶養手当倍増法案を提出
特に、ひとり親支援については、筆頭提出者になり、結果的に不十分ながら二次補正予算で児童扶養手当にプラス5万円とさらに5万円の支給をメニューに加えることができました。
介護現場にも手当を!
厚労委員会で求めた介護職への手当も慰労金5万円という形で実現しました。介護現場へのPCR検査の実施は実現せず、引き続き求めていきます。
今国会における本会議、委員会での発言回数は15回。質問 10回、法案答弁 4回、附帯決議案朗読 1回となりました。
消費者特別委員会は、野党の次席理事として、法施行5年後見直しのはずが、改正までに14年かかった公益通報者保護法改正案の修正をしましたが、未だ課題は山積している状態であり、次回改正に向けて動き出して頂きたいと思います。
新型コロナウイルス対策による影響は、これからさらに広がることが予想されます。
感染拡大防止とともに、派遣契約の終了やパート・アルバイトなど非正規雇用の方々の解雇など労働環境の悪化も深刻化していきます。セーフティーネットの網を細かくし、冷たい制度ではなく、使える制度に変えていく努力を続けていきたいと思います。
厚生労働委員会は、7月1日に閉会中審査を行う予定です。未曾有の事態の中ですが、ウィズコロナの時代を乗り切っていけるように、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。